その恋、あと3センチ
「水筒って.....!」
「水筒の何がおかしいんですか?
先生も使ったことくらいあるでしょ?」
むっとして言う。
先生今全国の水筒愛用者を敵にした。
「違う、おかしいんじゃなくて....!」
「?」
「そうか、高校生だもんな。」
先生はそう言って笑って私の頭を撫でた。
「?」
ほんとに何。
そして先生は少し寂しそうに笑ったと思ったらすぐに意地悪な顔になった。
「じゃ、ちょっと準備室からチョークの補充持ってきてくれない?」
「.......はい?」
「俺が使ってるチョーク折れちゃってさ。ついでに新しくしようと思って」
そんなの、適当に授業行ったクラスのパクればいいのに。
真面目かよ。