その恋、あと3センチ
この画びょう......学校のだよね?
私が戻さなきゃなんないじゃん。
「.......はぁ」
とため息をつくと後ろから声がした。
「.......おはよ」
振り向くと青くんがいた。
「あ、おはよー」
「どしたの?」
「いやべつに。何でもないよ」
「........なにその画びょう」
「........うん、借りたの。返すんだー。」
我ながら嘘つくの下手かよ。
「........そうなんだ」
「........うん」
「じゃあまた」
青くんはそう言って先に教室に行った。