その恋、あと3センチ
ちゃんと顔を合わせて話をするのは白石先生とキスしてるのを見た日、見る前だ。
授業はあったけど、なんだか顔も見れず。
私はずっと突っ伏して寝ていた。
「..........じゃ、じゃあ私は.....」
「........まっ.....ああ。授業寝るなよ」
「........はい」
そしてすれ違い、離れていった。
...........ギクシャク。
やだな。
やだやだやだやだ。
先生もどうして何も言ってくれないの?
いや、べつに先生が何か言わなきゃ行けないわけじゃないのもわかってるし。
先生が私に話す理由もないとは思う。
けど、チクチクするんだよ.......。
私は自分の気持ちを押し流すようにいちごミルクを一気に飲んだ。
.........味しない。