その恋、あと3センチ
「先生ぇ、今日は何お手伝いしましょーか?」
私は営業スマイルでそう言って腕まくりをした。
「作る資料とかありますか?
ここのお掃除しましょうか?
それとも肩もみとか.........」
「勉強しろっ!」
先生は私の言葉に被せて言った。
ポカンとして先生を見る。
「..........やだ」
「やだじゃないだろ.....お前点数もっかいよく見ろよ.....」
先生はそう言って私に前回のテストの点数の表を見せてきた。
国語 20
数学 19
英語 3...........
「..........今回はまだいい方」
私はそう言って先生を見た。