その恋、あと3センチ
「ごめんね、朝。
私のせいで」
最初に口を開いたのは私。
「なんで桜が謝るの?」
「だって私みたいな地味と.....」
「.......はぁー」
青くんが大きなため息をつく。
「なんで桜が俺の心配するんだよ。
関係なくね?」
そして言う。
「さっきも言ったけど、俺が誰とどこでなにしようと俺の勝手。
桜が気にすることじゃない」
「.......っ」
わかんない、わかんないけど涙が溢れた。
「.......なんで泣くの」
「わかんなっ.......ごめん......」
青くん、ごめん。ありがとう。
「.......あーもう。俺わかんないんだけど」
青くんはそう言って、私の手を引くとその大きな腕で私を包んだ。