その恋、あと3センチ
「.......はぁ」
青くんが私のこと好きだったなんて、気がつかなかった。
「..........ここ間違ってる。
てか今数学なんですけど」
ぼーっとしている私に先生がノートをトントンと叩いて指摘する。
見てみると、なぜか『ペリー』と書いてあった。
「.......間違えました」
慌てて消す。
はぁーだめだ。
もう集中出来ない!
「すみません。今日は集中出来ないので帰ります」
私は荷物をまとめて帰る準備をした。
「ふーん?
ま。いーけど。今日はほんとに元気ないみたいだし」
先生はあっさり帰してくれた。
「失礼します。」
私は教室を出た。