その恋、あと3センチ
「すみませんけど俺……好きな子いるんで」
俺がそう言っても、顔色1つ変えない。
「まぁ、高校生だもん。いて当然よ。
それも含めて、私はまた告白しに来たのよ」
この人は、強いな。
そんな強さに、引かれたのだろうか。
「俺、あなたの名前忘れました」
「えー!ひどーい!
思い出して!」
この先は、もう少し先のお話。
「私、青くんのこと諦める気ないから。
待つわよ。」
「………はあ」
side end