その恋、あと3センチ
嗚呼、お母さん、遥斗、百華、翔馬。
ごめんね。
「はぁ、わかりました。
ごめんなさい」
私はそう言って頭を下げた。
「ふーん?」
「でも、内緒にしといてください。
お願いします」
ここでこの人に内緒にしといてもらえるなら、まだバイトができる。
それに学校にもいれる。
「あのなぁ、お前。
俺教師。そんな簡単にバイトしてる生徒見逃すとでも」
「わかってます、けど...」
私はそう言って恐る恐る宮島先生をみる。
そして上目遣いをした。
キャバクラで鍛え上げたものだ。
おじさんにはこれで通じる。
.......この人おじさんじゃないけど。