その恋、あと3センチ



先生と同じ気持ち、嬉しい。




「なぁ桜」



すると先生の手を握る力がぎゅっと強くなった。



「?」




どうしたんだろう。









「結婚、しようか」








するとサラリと先生は言った。






「えっ……」





「もう離したくない」




先生はそう言って私の手をそのまま引き、自分の胸に私をすっぽりと埋めた。






「………私も、もう離れたくない」









私は先生の背中に手を回した。





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