その恋、あと3センチ
「俺の言うことなんでも聞くなら、逃してやってもいい」
宮島先生は「どうする?」とバカにしたように言う。
そんなの、聞くしかないじゃない。
「わかったわよ」
私はそう言って宮島先生の手を退かそうと手を掴んだ。
「言ったからな?」
「へ?」
すると宮島先生は私にキスをした。
「んっ....」
私が掴んでいた手はいつの間にか私の手をつかみ、私からなにも出来ないようにしていた。
もちろん、両手。
「はっ....」
やっと終わった。
「何するの」
「俺の言うこと、なんでも聞くんだろ?」
やられた。