その恋、あと3センチ
「いつもこの時間なの?」
私は諦めて歩き始めた。
先生も隣に並んで歩き始める。
「おーい、聞いてんだけど」
「........はい」
「ふーん、」
ふーん、てあなたが聞いたんでしょう?
「いつバイトあるの?」
「えっと......」
って、なんでそんなに言わなきゃいけないの!
「適当です」
私は嘘をついた。
ほぼ毎日入っている。
「適当って....まぁいいや。
てか、それで学校も行ってるの?いつ寝てるの?」
先生はそう言ってタバコを吸い始めた。
.......タバコ、吸うんだ。
「授業中、です」
私は先生のタバコの煙を浴びながら歩く。
タバコは先輩達ので慣れてる。
慣れていても、やっぱり苦手。
「授業中〜?」
ああ、この人は教師だったな。