その恋、あと3センチ





私は突っ立ってるのもおかしいので先生の隣に少し距離を置いて座った。





「な、なんでいるんですかっ」




そして小声で言う。





「気分」






あ〜だめだ、この人と話してても意味ない。






知らんぷりしよう。







「こんばんはっ!
また来てくれてありがとう〜!」







笑顔で笑顔で。





「お酒飲みますかぁ?」





私はメニューを開いて先生に見せる。




そして私は固まった。





「.......あの」





「なに?」





「そんなに見られたらやりづらいんですけど」








先生は私が1人で接客している間、ずっと黙って私を見てきた。






「やりづらいって、お前の仕事だろ〜?」







先生は馬鹿にしたように言う。






ムカつく.....





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