まいにち、しののめ。
10月2日(日)神戸 VS 名古屋(非サッカー)
こんばんは。
みなさんどんな1日を過ごされたのかな。こちらは今日も曇り空でした。このところ、すっきり晴れる日がありません。おかげで涼しいけれど。この週末はお祭りや運動会が多かったようですね。
さて、今日のお題はこちら。
「肩が逝ってる。」
今朝、うちの夫が私に言った言葉です。ねぇねぇ、わかります?(笑)きっと関西圏の方は正しく変換出来るんだろうな…。これだけ長く一緒に暮らしていても、未だに意思疎通が図れない時があります。ええ、結婚以来私たち夫婦の間に漫然と横たわる、言葉の壁の問題です。
「うわ、腕、肩が逝ってるわー」
と、私に腕の内側を見せる夫。(台詞の漢字はわたしの脳内変換でお届けしています。)
「…はい?」
「多分、布団やわ。」
夫の腕には布団の折り目が長時間押し付けられて出来たのであろう縦の線が何本も跡になって付いています。
「…うん、布団の跡が、付いてるね。」
「肩が逝ってるねんて。」
「肩???」
「肩が逝ってるって言わへん?」
「……肩… 型??? 型が付いてるって、こと?」
「型やないで、肩やで」
「肩はこっちの腕の付け根にあるのが肩でしょう。カタチ、の型ね?」
「ちゃうねん、腕の付け根は型、やねん。」
はい、エンドレス分かり合えないルーーーーープ。
神戸出身の夫と名古屋出身の私は、使う言葉が、たまに言語レベルで理解出来ない時があります。今日みたいに。言葉自体が耳慣れない上に、アクセントが関西なまりだと漢字変換すら正しくできなくなってしまうんですね。
肩と型。
標準語だと
肩=カ\タ (カが高い。タで下がる)
型=カ/タ (タが高い)
なのですが、関西圏はどうも
肩=カ/タ
型=カ\タ
…らしい。
加えて、「入ってる=イッテル」(アクセントは逝ってると同じ)という言い方をするので、「型が入ってる」と夫が言うと私には「肩が逝ってる」としか聞こえないのです。脳内大混乱。そもそも、布団の跡が腕に付いてるって状況で「腕に布団の型が入ってる」なんて言い方しないし。
違う文化圏の人と暮らしているとこういう事が沢山起こります。食べ物や風習ももちろん違うけど、日本語の変化の仕方も面白いなーと思います。「これ直しといて(しまっておいて)」とか「放って(捨てて)」とかはもう慣れたけど「カタがイッテル」は今日が初出だったのでご紹介してみました。いや、肩は肩やろ。そんで、型は型やろ。
そんなんここにいま書いてたら夫が芝刈りから帰ってきたので(桃太郎かっ)
「やーっと、かかったねぇ」
と労いの言葉を掛けたらば
「僕、そんな元気に芝生と格闘してないで。」
と反論されました。
あれ、やーっとかかった(長い時間を要した)って言わない?…あ、そう。言わないのね。これ、名古屋弁なのね。知らんかったわ。
「ヤーーーッ!と斬りかかったって事でしょ?」とニヤニヤする夫。ちくしょう。分かってて言ってるなこいつ。
自分の言葉が世界標準だと思い込んでいるのはお互い様だぜ、というお話でした。