まいにち、しののめ。

…すみませんっ、ちょっと…うう…我慢出来ない…愛を…吐き出させて…ください…!(日ハムも広島も見応えのある良い試合が続きますね、日本シリーズ!でもでも!)


昨日のKIRINJIライブは最高でした。
(語りたくて仕方ない)
まず、会場のダイアモンドホール。
改装して音響が格段に良くなった気がする。

新生KIRINJI(以前は兄弟2人のユニットで、弟が脱退して今は兄の高樹さんを中心に6人編成のバンドとなっている)は、メンバーそれぞれがソロミュージシャンという職人集団で、扱う楽器も曲によって様々。基本のギター、ベース、ドラムの他に、ピアノ、キーボード、スチールギター、スチールパン、バイオリンにコントラバス、リコーダー、トロンボーン、etc…。1人でいくつもの楽器を演奏して、かつ皆が歌うので、それが6人もいると音の厚みが半端ないのですが、それぞれが重なり合っても変に歪(ひず)んだりしない。厚みがそのまま最後まで綺麗に耳に届いて、ストレスなく気持ちよく陶酔出来ました。

九月から始まったツアーの最後の方ということで、演奏も歌唱もこなれてきて、上手だった。(ほんとキミ上からやな笑)だってー。いままで観てきたステージは単発のものだったから、やっぱりこう…グルーブ感がないというか。一回一回、実験しながらやってるなって感じだったんです。さぐり、さぐり。だけど同じメンバーで1カ月全国を回ってきて、残すは来週の東京2デイズの追加公演のみ、という段での昨日の名古屋だったので、さすがに音が散らばっていなくて一体感があった。
ようやく、KIRINJIが「堀込高樹と仲間たち」ではなく「6人のKIRINJI」に、なったような。そんな感じでしたね。

そして高樹さんは自分のファンのことをよく理解している。程よく昔の曲もレア曲も入れてくれて選曲がツボなうえに、それらを6人編成の新しいアレンジで聴かせてくれました。ともすればじっとりと変態的でマイナーすぎる高樹楽曲たち(それが魅力なんだが)を、他5人の明るい個性で無理やりメジャーに持って行く強引さ。確かに、やり方は高樹さんの言う通り「ゴリゴリのバキバキ」だと思う。だけど結果としてはKIRINJIなのに「頭を使わないで楽しめる音楽」に変わっていた。驚いた。おかげで飛び跳ねて爆笑して叫びまくって踊りまくって、汗だく(笑)
開演前に、アイドルコンサートみたいなサイリウムを配られたんです。「…なんでサイリウム?いつ、なんに使うんだこれ?キリンジ、そういう音楽じゃ、なくない?」って首をひねるばかりだったんですが…。もう、最後の方、ノリノリで振りまくってました。き、キリンジなのにサイリウム振れる…なんだコレっ!?

っていうね。
なるほど、やり方はゴリゴリのバキバキだけど会場はフワフワのキラキラ!たしかに!高樹さん、それ!

嬉しい驚きでした。
また新しい景色を見せてくれて、本当に嬉しい。高樹さんはあらためて、才能の塊だな…。
デビューからずっとコンスタントに新曲を出し続けているんですよ。それはもう、泉のように。枯渇しない上にどんどん新しいことを試せるんだな。そのフットワークの軽さもすごいな。

今回のアルバム、先行シングルとして、ヒップホップのライムスターとコラボした異色の楽曲があるんですね。ライムスターなので、基本、ラップです。高樹さんの陰湿な(笑)声やメロディと宇多丸さんの軽快なラップが…何故かね、何故か合うんだなコレが…。高樹さんの変態的才能、ここに極まれり!って感じで大好きな曲なんですが。

ライブではね、やらないと思ってたんですよ。だって、あの宇多丸パート(めっちゃカッコいいラップ)歌える人がいないから。いないと思っていたから。

そしたらさー、ライブ終盤で、いきなりイントロ始まるんだもん。ビックリしたにも程があります。「え、それ、やるの!?え、誰が歌うの!?」って。そしたら、なんとだな、去年還暦を迎えたメンバーのひとり田村玄一さん(ゲンさん)がマイク掴んでおもむろに、高速ラップをカッコよくキメやがるもんでさ、もう目ん玉飛び出ると同時にテンションが振り切れて(笑)飛び上がりながら爆笑してしまいました。だってー。おじーちゃん然としたゲンさんのラップパフォーマンス、カッコ良かったんだもん!

いままで、割と高樹さん1人で完結していたキリンジの音楽ですが、6人のKIRINJIになって、それぞれ違う個性を持った音楽家の力が加わることで、高樹さんとしても変化を求めているというか。可能性を広げたいんだな、って感じました。良い具合に化学反応を起こしている気がします。「静」から「動」へ。「脳」から「身体」へ。

また、好きになりました。
ここからの変化も、楽しみだと思えるように。ワクワクします。こんな未来への広がりを感じさせてくれるなんて。ほんとうに嬉しいのです。心が踊る。まさにそんなかんじ。

喋りたいだけ喋り倒して、すみません。
m(_ _)m
誰得でもない、ライブレポでした。
m(_ _)m
お付き合い、ありがとうございました…!
m(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m

< 28 / 32 >

この作品をシェア

pagetop