まいにち、しののめ。
10月30日(日)ラジオとわたし
こんばんは。
街はハロウィン一色。こちらでは駅前一帯を歩行者天国にしてイベントが開かれていて、動物やキャラクターに扮した子供たちとカメラマンと化した親たちで賑わっていました。
仮装は主に子供。若者はあまりいませんでしたねぇ。まぁ、渋谷のような街ではないので。地方都市らしくほのぼのしています。ハロウィンでコスプレを楽しむような大学生や20代の若年層は、高校を卒業すると東京や名古屋などの大都市圏へ出て行ってしまうのです。そんなオバケの巣窟を抜けて、会社へ来ました。ええ、今日も休日出勤です。後輩が外のイベントに駆り出されているので、本社の内勤業務を代打で引き受けております。夜9時までがんばって働くぞー。おうっ。

街がハロウィンムードだと、関係ない人まで仮装に見えてくるから不思議ですね。来る途中、杖をついたおばあちゃんとすれ違ったのですが、服装が、濃い紫の上着に黒いつば広の帽子、持っていたバッグがオレンジ色だったんです。それで杖をついて黄色のパネルが敷かれた道路を歩いているものだから、もう、そのおばあちゃんまで魔女のコスプレに見えてきちゃって可笑しかった。だって「紫、オレンジ、黒、黄色」で「コート、帽子、杖」だよ?狙っているとしか思えない。や、絶対、偶然なんだけど。そのおばあちゃんが一番、ナチュラルに街に溶け込んでいました。

今日は、ラジオの話をしようかな。
日曜日だし。

日曜だし、の関連がわからないね、すみません。えっと、土日のラジオって、全国枠の番組が結構あるんです。月曜から金曜、特に日中の時間帯はその(地域の各)放送局オリジナル番組がメインなんですが。だから日曜の番組の話題なら、みなさんの地域でもオンエアされていることが多いので共通項になるかな、と思った次第です。

番組の前に、まずラジオそのものについて。

ラジオ、という単語の響きが好きです。ノイズ混じりの音声や空間を飛ぶ電波がイメージされて、なんだか情緒がありません?こどもの頃は周波数を合わせていると聞き覚えのない外国語の放送が砂音の向こうに途切れながら聴こえたりして、「あぁ…!これは一体どんな遠い国から飛んできた音なんだろう、発信の元はどんな景色なんだろう、」なんて夢を掻き立てられたものでした。主に聴くのは夜だったから、余計に。昼間より、夜の方がたくさんの電波を拾えたような気がします。

最初に自分でチューナーを合わせて聴いた番組は、NHKの『基礎英語』。テキストを買って、小学校高学年の間はずっと聴いていました。
中学に入ってからは勉強時間のお供に、地元AM局である東海ラジオの『大内ひろのしんの今夜もやっぱりファンキーパジャマ』という音楽バラエティ番組を、そのあとは『アニメキングダム』という番組を、続けて聴いていました。

『アニメキングダム』は角川書店の提供で、キングレコードの大沼弘幸さんと、声優の岡本麻弥さん・山口勝平さんの3人がアニメを中心に、他、小説や映画などの情報を届けるエンタメ番組でした。中学の間はけっこうラジオっ子だったので、リスナー交流会やイベントなどにも参加していましたね。…うん、中学生だったけどw あ、でもね、投稿はあーんまりしなかった。いわゆるハガキ職人的な参加の仕方ではなかったかな。角川春樹さんも「春ちゃん」なんて呼ばれてけっこう気軽に出演されていたので、あの逮捕事件の時は驚きました。(聴く方はそれで済むけど、制作側は大変だっただろうな…。)

『ファンキーパジャマ』では面白い試みをいろいろとしていて、例えば、月に一度リスナーを100人くらい局に集めて、その月にリリースされる新曲をアーティスト名を伏せた状態で全部聴かせて、採点してもらって『ファンキーパジャマ独自ランキング』というものを作っていました。何度か、その採点会に参加しましたよ。厳密には無理でも、ある程度「歌だけの評価」で順位が決まるので、世間のCD売上ランキングとは一味違っていて、掘り出し物的な曲に出会えるのも楽しかったです。

そんな『ファンキーパジャマ』のパーソナリティであった大内さんと、大学生になってお仕事(アルバイト)をご一緒する機会に恵まれたときはうれしかったですね。放送サークルに入って良かった、って一番実感した瞬間かもしれません。そんな甘酸っぱい思い出は『S・S・S』というゲレンデDJ物語にちょっとだけ反映されています。あ、読んでねっていう振りじゃないです!そしてヒーローのモデルが大内さんというわけでもありません。業務内容とかラジオ愛とかそういう部分だけね。

あらやだ、昔の話が長すぎて現在の話に全然たどり着けないじゃない。←自分

そう、にちようび!
話は2016年に戻りまして…。(笑)

車の中や仕事場ではいつもラジオが流れていて、いまも聴く機会は多いんです。主に東京FM系列の放送を聴いています。ので、日曜の午後は『山下達郎のサンデーソングブック』、そのあとのラジオドラマ『NISSAN あ、安部礼司』を楽しみにしています。ラジオもヘビーリスナーというわけではないので、耳をそばだてて、あるいはイヤホンでずっと真剣に聴いているわけではありませんが。達郎さんのソングブックはかなりの長寿番組だから、私なんかより余程慣れ親しんでいる方もいらっしゃるかもしれませんね。こちらは、山下達郎さんの膨大な個人コレクションの中から「コレ!」っていう曲を、音質にもこだわって聴かせてくれる。時には、リスナーからのリクエストに応えて、時には達郎さんのお勧めを。たとえば、同じ曲でも「○○年の○○で行われたライブの録音を」っていうセレクトのこだわりよう。聴きごたえがあります。

『NISSAN あ、安部礼司』は現代では珍しい、1時間まるまる使ったラジオドラマです。主人公はちょっと冴えない平凡なサラリーマン、安部礼司。名前の由来は「アベレージ」から。(笑)詳しくはググっとしていただければ。←丸投げで失礼します

主なターゲット層は30代後半から、40代後半…うーん、50代中頃まで、かなぁ?会社勤めのサラリーマンや主婦たちの「あるある!」「わかる!」という身近な話題やちょっと情けない失敗談を、その世代のツボに刺さりまくる選曲とともに届けてくれます。
そう、刺さりまくるの。ラジオドラマの中でかかる曲がね、……たまらないんですよ!
わたしが「うしろ髪ひかれ隊」や「うしろゆびさされ組」に最近ハマったのも、もとはと言えばこの『あ、安部礼司』のBGMでちらっと『ごめんねカウボーイ』が流れてきたからです。(笑)ラジオドラマの中で効果音みたいに1フレーズだけ流れてきた「ご~めんね、カウボーイ~♪(わたしーは味方〜)」に「うわっ…!うわうわっ!なんだっけこれっ…」って記憶のブラックホールをぐおんぐおん掻き回されちゃいました。おニャン子クラブ、ではなくうしろ髪ひかれ隊をセレクトするところに、しかも曲も「うしろ髪ひかれ隊」ではなく「ごめんねカウボーイ」をかけてくるところに、ドキュンとやられてしまうのです。

ちなみに、安部くんの携帯の着信音は「鏡の~なかのマリオネッ♪」ってアラフォー、アラフィフならみんなが思わず口ずさんでしまうあの曲です(笑)。毎週聴けるわけではないけれど、その時間帯に車を運転しているならCDを止めてラジオを付けてしまいます。

ラジオは、テレビと違って音声だけのメディアなので、「何かをしながら」聴けるのが良いところですね。あと、「音声だけ」ということは「言葉(と音楽)だけ」という事とイコールなので、本をよく読むという方にはお勧めのメディアかもしれません。視覚を伴わない方が、より想像力を掻き立てられるでしょう?余白の魅力ってそこ、ですよね。

きょうはいっぱい喋ってしまいました。

もうすぐ深夜になります。ラジオの本領発揮の時間帯ですね。
今はもう、寝ながらそれを聴くような環境では無いのでとんとご無沙汰ですが、眠りに落ちるまで付き合ってくれるアナウンサーの声に癒されるのも、たまには良いかもしれません。

それでは、みなさま、おやすみなさい。

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