まいにち、しののめ。
10月5日(水)すごいの市民権
きょうは仕事で1日外へ出ていたので、スマホで作業できる時間は旦那が風呂に入ってる15分間しかありません。「ものっそいラフに」行きますよー。
ものっそい。=ものすごい、の意味で使われる若者言葉らしい。とりま(とりあえずまぁ)、と同パターンの略し言葉ですね。
最近気になるのが「すごい綺麗」「すごい早い」「すごい美味しい」、この「すごい」の間違った使われ方です。日本語としておかしいにも関わらず、すごい勢いで広がって市民権を得ていて、もう指摘しておきながら私でさえ違和感がどんどん無くなってきてる。この広まり方、「ら」抜き言葉の比じゃない気がします。思わず使ってしまうことも多々あり。
すごく綺麗
すごく早い
すごく美味しい
正しくは(という言い方は正しくないな。これまでは、と言ったほうが良い)、こうだったんですよね。すごい、はそれ自体が形容詞なので、名詞にかかるのが本来。「すごい綺麗さ」(内容がなんか変な感じだけど)って「綺麗」を名詞化するなら不自然じゃないんだけど。
だから
ものすごいラフに行くよー
って冒頭の文は、ものすごくラフに、が正解。
なの、です、が。本来はね。これまでの日本語ルールならば。
だけど、言葉って生き物なんだよね。
いまは、すごい綺麗って言い方はおかしいと感じる人の方が多数でも、それが逆転すれば「一部で〜という用例もあり」と辞書なんかで認められる日が来る。きっと。
でもほんと、ここ2年くらいの間に「すごく」の代わりに「すごい」を使う人が、爆発的に増えてるように感じます。テレビの街頭インタビューやバラエティでのフリートークを聴いていてね。
ただの強調として使われてるのかな。
だから
すごくすごい、のではなく
すごいすごい
ってことになっちゃうんですよ。
さすがに新聞や小説では校閲で引っかかるから世に出てきませんが、漫画レベルだともう「すごい綺麗」「すごいカッコいい」で、文字にして、出版されてます。
テレビだと大体「すごい綺麗で…」ってコメントには「すごく綺麗で…」と直してテロップが入ってます。NHKは最近できるだけ言葉を直さない方針らしいけど。(用法が間違っていても)
すごく、って言うより
すごい、って言うほうが口が疲れないからね。力を使わない、楽な方に言葉は流れがちなんです。その基本は知ってるのでまぁ、それが良い悪いって話ではなく、ただ肌で感じたことを書いたまでです。言葉においては正誤の基準なんて、あってないようなものだと思っているので。
すごいユーザー、すごい勢いで増殖中。