AutumnOrange。
でも、話しかけるタイミングはなかった
「お前、栗城このはのことよく見てるよなー?咲羅ちゃんがいるだろー?」
今年初めて同じクラスになった鈴木にそう言われた
俺、そんなにこののこと見てるのか?
「見てねーよっ、咲羅がいるんだぜ?あんな良い女他にはいねーぞー」
軽く流すと
「うわ、ノロケが混じってるぞー」
鈴木は耳を塞ぎ目も瞑った
俺、こののこと見てるのか。
無意識だったな
そう、鈴木に気付かされた
それから少し意識するようになって
自分がどれくらいこののことを見てるかわかった。