AutumnOrange。





「あんま気にならねーよ?喋らねーし」



「そっか…」



少し悲しげな目をしてそうつぶやく咲羅



きっと、心配なんだろう。



心配しなくても俺は咲羅だけを好きでいるのに



「心配すんなよ、咲羅。そんな目されたら返したくなくなるだろ?」



咲羅の家の前



「私も、帰りたくないよ…」



咲羅はそう、呟いた





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