AutumnOrange。




「なあ、このは。俺さ、自分勝手なことは分かってるけど……このはともう一度やり直したいんだ。」 





「………………………」






私は瑞稀のそばにいる価値があるんだろうか





私は、瑞稀のこと何もわかってあげられなかったのに






「このはのことが好きなんだ。……俺と、もう一度付き合ってくれませんか?」




私はその手をもう一度握ってもいいの?



でも、ふと伸ばしかけた手が止まる





……………私は汚れている




だって、援交してお金稼いでいるんだよ





オジサンに何度も抱かれた


  


そんな私を、    
  




瑞稀には見せられないよ…




3万円という値がついた私を。




「………………ごめんね、瑞稀。付き合う気にはなれないや」








「そっか……」










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