AutumnOrange。



「何を言ってるのよ」




「わからない…」




「このははどうして学校に行かなくなったの?……私に学校の話もしなくなったでしょう」



それは、




「私、瑞稀と別れたの。それで、千秋に告白されて、でも咲羅が妊娠して…」



「え!咲羅ちゃん、妊娠したの?」



お母さんは驚いた





「うん」



なんでだっけ。



私が学校に行かなくなったの。




「このは。お母さんはね、このはにずっと言えなかった。学校のことも夜どこに行ってるのかもごはんのことも」



お母さんは私にそう言った。





「心配かけて、ごめん」





お母さんはその言葉が欲しかったのか




笑った。





「ごはんは、どうしていたの?」





「……………友達の家で食べてた」





「そうなの…。じゃああとでそのご家族にはお礼をしなくちゃね。」





ごめん、お母さん。



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