AutumnOrange。
私は階段を登りながら項垂れていた
「じゃあ、今日頑張れよ」
「帰れそうだったら一緒に帰ろう!」
階段を登り終わったところで二人に言われた
「うん、ありがとう…」
そしてふたりは教室へ入っていった。
千秋のことと宿題のことで頭がうまく回らない
「行こ、美鈴…」
教室の方へ歩みを進めると
「ねえ、このは。もしかしてさ、まだ、千秋君のこと好きなんじゃない?」
後ろからそんな声がした
やっぱり美鈴はすごい。
当てちゃうんだから
「やっぱりさ、わかりやすいのかな?」
そう聞けば
「まあ、多少ね」