AutumnOrange。




「水族館とか、何年ぶりだろーっ」



千秋は伸びをしながらそう言った



咲羅といったりしないのかな…?




「行かないの?」



「まーなー…」



行かないんだ…



「じゃあ、久しぶりに私と行って楽しもっ!」






「あぁ…!」





私は千秋の手を握って走りだした







浮気でもなんでもいいと思った




千秋が近くにいてくれるのが私の幸せだと思った





咲羅も、春樹も裏切った。




ごめんね、ごめんね…――――




………………でも、今私は幸せだよ




最高に。







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