AutumnOrange。
なんとも思わないけど
見たくはなかった
「ちげぇんだ、このは」
「違う?なにが?」
「これは…」
「いいよ、言い訳なんて。…別れよ」
「ごめん、このは」
春樹はそう言うけれど
「私も…今日、美鈴といたんじゃない。…千秋と会ってたんだ。」
これでおあいこでしょう
「…は?」
「おあいこだね。やっぱりあたしたちは付き合うべきじゃなかったよ。」
「……………」
うつむいて下を見ている春樹
「さよなら」
私は後ろを振り返らずに歩みだした
この日、私達のすべてが壊れた
バラバラになった
一緒にいたいとも、思えなかった