spicy◇candy
「……いきなりどうした?」
ごもっとも。もしもし、の一言も抜きにこんなことを言われては誰もが真紀と全く同じ反応をするだろう。

「急に悪かった。お前ならあいつの事詳しく知ってるんじゃないかって思って」

補足をする俺の手は震えていた。今朝の自己紹介のようだったが、あの時よりはマシだった。なぜ手が震えているのか。

真紀の事だから、冷やかしが返ってくるだろうと予測していた。でも彼は大真面目な声で一言述べた。

「男子にはキツイけど女子には人気って所かな」
< 26 / 107 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop