spicy◇candy
実際の、練習試合も観戦の許可をくれた。真紀は1年のエースを勤めていることをその時知った。身軽に走り回ったかと思えば、力いっぱいシュートを決める。

キーパーになってからも、彼はロングスローを華麗に決め、仲間への指示が的確かつ、相手チームにまで評価をされていた。

こうゆうところを観ていると、男の俺でも惚れてしまうくらいだ。こんなことを言うと、また真紀に呆れられるから言うのは耐えるけど。

大崎先生も、ホイッスルを鳴らすことなくしばらく彼らのプレイを感心しきりの顔で見ていた。そして、こちらを見ずに、断定的な一言を告げる。

「是非、入部して欲しいな。佐藤君と八代君はきっといいコンビになると思うよ、僕は」
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