spicy◇candy
朝の日差しは、俺の目にやたら眩しく入り込んできた。天気は晴れだ。雀のさえずりが耳に心地いいのはやはり小鳥ならではの、魅力なのだろう。
大きく背伸びをして、隣のベッドを見ると、藤谷の姿がなかった。しばし驚いたが、トイレにでも行ったと思い直し、スクバの中身確認に集中していたら、
「おはよ、あんた寝坊しないでよね。さ、早く朝食食べましょ」
ケロッと笑っている藤谷がいた。昨日の弱気さが欠片も感じられなくなっている事に、嬉しさが8割、呆れる気持ちが2割だった。
こいつ、樹に似てるなと思いながら俺は階段を下りていった。
大きく背伸びをして、隣のベッドを見ると、藤谷の姿がなかった。しばし驚いたが、トイレにでも行ったと思い直し、スクバの中身確認に集中していたら、
「おはよ、あんた寝坊しないでよね。さ、早く朝食食べましょ」
ケロッと笑っている藤谷がいた。昨日の弱気さが欠片も感じられなくなっている事に、嬉しさが8割、呆れる気持ちが2割だった。
こいつ、樹に似てるなと思いながら俺は階段を下りていった。