spicy◇candy
7初告・初喧嘩
お昼時、俺と真紀は机を付けて、一緒に弁当を広げていた。隣の席で倉井は一人ぼっちだったが、あまり気には止めなかった。しかし、その時。
「……ねぇ佐藤君ちょっと」
間違いの無いその声に、俺はドキリとした。初めて教室で倉井に名前を呼ばれた事もあるが、こんなに急に声をかけられることも無いからだ。
真紀は昨日のことを何も、問い詰めてこなかったし、今も一人の女子から呼び出しを受けた俺を、おちょくらない。こいつは精神も大人だなと思いながら、倉井に続いて教室を出た。
「……ねぇ佐藤君ちょっと」
間違いの無いその声に、俺はドキリとした。初めて教室で倉井に名前を呼ばれた事もあるが、こんなに急に声をかけられることも無いからだ。
真紀は昨日のことを何も、問い詰めてこなかったし、今も一人の女子から呼び出しを受けた俺を、おちょくらない。こいつは精神も大人だなと思いながら、倉井に続いて教室を出た。