spicy◇candy
階段の踊り場に呼び出された俺は、倉井の発言を待った。恥ずかしがっているのか、少し頬を赤く染めている。そうゆう所は非常に女らしかった。


しかし、俺は彼女の次の一言に悩みを増やされる事となった。


「私は絶対に佐藤君のこと好きじゃないから。好きになられても困るから。それだけ」


数秒の沈黙が空間を包み込んだ。俺の頭の中で、?の波が脳を支配して、思わずイラつきそうになった。この流れは告白ではないのだろうか?いや、期待した俺がバカだったのか。その後倉井は何も言わず、教室にすたすたと帰っていった。
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