spicy◇candy
弁当の後も、俺の気持ちは一つも整理できず、授業時間となってしまった。真紀も、俺が不可解な顔つきで教室に戻ってきたので、心配してくれた。
でも、そもそもあんなことを言うなら何故その場で言わないのか、こそこそ他人に聞かれないよう、言う必要があったのかという疑問が邪魔をして、授業の板書が出来ずにいた。
すると、後ろの席から、小さなメモが回ってきた。ちなみに、後ろの席のやつのそのまた後ろが藤谷の席である。メモを何気なく見ると、このように書いてあった。
「杏奈に呼び出されたんでしょ?なんだったの?」
口が裂けても、藤谷には真実が言えなかった。まるで、部活のメンバーに、藤谷先生のことが言えないように。
でも、そもそもあんなことを言うなら何故その場で言わないのか、こそこそ他人に聞かれないよう、言う必要があったのかという疑問が邪魔をして、授業の板書が出来ずにいた。
すると、後ろの席から、小さなメモが回ってきた。ちなみに、後ろの席のやつのそのまた後ろが藤谷の席である。メモを何気なく見ると、このように書いてあった。
「杏奈に呼び出されたんでしょ?なんだったの?」
口が裂けても、藤谷には真実が言えなかった。まるで、部活のメンバーに、藤谷先生のことが言えないように。