ぬいぐるみ
「それでね、そのぬいぐるみは誰かにぬいぐるみが売っている場所をオススメして買わせないとお前も殺す、なんて事を言い出すから愛にオススメしたの」


でも私の心は引っかかった。


「え、まって?じゃあ今いるお姉ちゃんは?殺されたんじゃ…ないの?」

「ああ、あれがぬいぐるみだよ。死んだら何事もなかったようにぬいぐるみがお姉ちゃんの体の中に入ってさー」




そして友達が言ったのだ。





「でもさぁ、ぬいぐるみの方が実際いいよ?愛みたいないじわるな姉よりずっとずっと優しいもん」



友達の笑顔はどこか闇のある笑顔だった。
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