ぬいぐるみ
異変
「ただいまー」


「おねーちゃ!おかえりなちゃい!」



昨日の事なんてどうでもいいのかな、妹は笑って迎えてくれた。



「はい、これ。まーちゃんの」



ぽすっとクマのぬいぐるみを渡した。



その瞬間、妹はパァっと顔色が明るくなって。



私はようやく自由になれるとスッキリして。




「おねーちゃありがとぉ!」



「…うん」



良かった、いらないって言わなくて。





妹バイバイー……








私はそう思ってニタリと笑ったのだった。
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