爆発まで残り5分となりました
「なにこれ……」



持ち物がハチマキ?意味わかんないんだけど!ていうか私、学活なんて書いてない。



メールの来る気配がなかったので、私は柚希に電話を掛けてみることにした。




プルルルル……プルルルル……



ガチャ。



耳に強く携帯を押し付けた。と、その時。



「夏仍ぉっ!怖いよぉっ……!!」



鼓膜を破るほどの大声が流れてきた。柚希!声おっきい!



「わ、分かったから落ち着いてよ!柚希」



「明日、卒業式やらないの?どうして時間割りが変わってるの?ハチマキだけなんておかしいわよ!」



泣き叫ぶ柚希に、何て声をかければいいのかわからない。



私の手も柚希の声も震えていた。



「い、一度にたくさんの質問しないでよ……!私も分かんないんだから」


「じゃあ、どうしたらいいの……?」
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