爆発まで残り5分となりました
三、欠けた一組
〈ピーンポーンパーンポーン〉
『バクハツまで、残り五分となりました。これより、生徒の退場を行います』
「始まった。───じゃ、さっき言った通りに動くんだぞ。空いてなかったら、その時は別のプランを考えてあるから」
「プラン?」
私が聞くと、悠真は腕組みをして、うんうんと二回頷いた。
「それは後のお楽しみってことで」
「ケチ!早く教えてくれよ~っ」
「……文句ゆーな、轍」
「ぶーっ」とわざとらしくブーイングをおくる轍。
爆弾の置いてある机はそのまま、相談室の真ん中にあるわけだけど。
私達はドアの前に集まって、逃げる準備をしていた。
ついさっき、次に行く教室が決まったんだけど……。