爆発まで残り5分となりました
それに続いて、朱美も、
「アタシも……いつ死んでもおかしくないって、怖くてたまらないよ……?」
え、じゃあ、何で?
私だけ……こんな感覚って。手を開いたり閉じたりしている悠真に、視線を移す。
「俺は別にんなことねーけど。夏仍、何か変じゃね?ゲーム始まってから、ずっと冷静じゃん」
「そう、かな?」
悠真だって冷静なのに、と言いそうになった。私的には、これが普通なのに……。
「……超能力、だったりして。なんつーか、爆発する教室が分かる、的な」
「へぇ?そ、そんなわけないよ。それが分かってたら、シオミさんを見つけなくても良いってことでしょ?」
「うぅ~ん……。その、意味不明な【夏仍パワー】は何なんだろうな?」
【夏仍パワー】って、何か嫌だな……。
「や、やめてよ……分からないもん。そんな力持ってないから……」