爆発まで残り5分となりました
「そろそろ時間。皆、準備して」
朱美の言葉にハッとして、私達は耳をふさいだ。
心の中で唱えるゼロのカウントダウンと共に、爆発音が響く。
地面がゴオオオオッと唸るように揺れ、上からはパラパラと何かが落ちてきそうだった。
今のは、二階?それとも……
「行こう!美術室に」
「ほら、夏仍も轍も行くぞ!」
悠真がそう言って、立ち上がる。
『たった今、二階の二年三組がバクハツしました。死亡者はいません。
────引き続き、ゲームを行います』
良かった……誰も死ななかったんだ。
私も行こうと思ったとき、何やら後ろの方で、ドサッと何かが崩れた音がした。