爆発まで残り5分となりました
「ぅ……っ!何、これ……!?」
キイイィンと耳鳴りがして、私は思わず耳を押さえた。
心臓がバクバクと音をたて、身体中が瞬時に熱くなった。
思わず目に涙が滲む。四人とも、ほぼ同時に耳を塞いでいた。
が、すぐに、放送のチャイムに気付いて、顔をあげる。
〈ピーンポーンパーンポーン〉
『シ……ス、テム、の不具合……により、放送が遅れました。申し訳ありません』
……システム?
『先程、一階の一年三組がバクハツしました。死亡者は五名。
────引き続き、ゲームを行います』
そして、放送は終わった。