爆発まで残り5分となりました
体の力が抜けたのか、ペタンとその場に腰を落とす。
「はぁ、びっくりした……」
胸元に手を当ててみると、心臓は爆発しそうな勢いで、いまだに鳴り続けていた。
「急に鳴り出すとか……マジでビビった。心臓止まるところだったぞ」
悠真でさえ、冷や汗をかいて目を見開いていた。
「移動するの面倒だし……この辺りの教室にしといた方がいいか」
「そうだね……」
座っていた朱美を立たせて、私達はまた移動を再開する。
でも……何だったんだろう。
システム……の、不具合?
『システム』って、既に計算されているってこと、なのかな……?
しばらく、みんな放心状態だったから、聞こうにも聞けなかった。
そして私達が……向かった教室は……──