爆発まで残り5分となりました
隣でごろーん、と悠真が床に寝そべったのを境に、緊張がほぐれたのか、残りの三人もその場に寝転んだ。
「……これが夢だったら、いいのに」
朱美の口から、ふっとそんな言葉が零れた。
「まあ、誰でも思うことだけどね。夢の中以外に、人が死ぬなんて、嫌だし」
と、弱々しい口調で、続ける。
「もし、私達が生き残って、このゲームが終わったらさ。皆で打ち上げとかしたいよね」
「打ち上げ?」
悠真が尋ねると、朱美は面白そうに笑って、答えた。
「パーティーしたり、カラオケ行ったりして。その時はさ、今話せなかったこともいっぱい話したり、やりたいこととか、将来のこととか相談しあったり……皆のこと、もっと知りたい」
「霧雨がそんな性格だとは思わなかった」
悠真がぼさっと呟くと、朱美は何故か安堵したかのように、目を閉じた。