爆発まで残り5分となりました
まだ合計で、二十以上の教室が爆発していないのだけれど。
一つ疑問が浮かび上がる。
「一時間に一つじゃ、今日だけで終わらないんじゃない?」
私が問いかけると、皆はハッとした表情で口を開けて固まった。
轍がいち早く、紙に計算式を書いていく。
「……本当だ、計算すると、まだ……二十四時間──丸一日もある。でも、丸一日って……そんなにやってたら俺らの体力も持たないし、主催者側にも不利なはず……」
「不利、って、どういうこと?」
「学校の明かりが遅くまでついている。学校の教室の爆発も止まらない……これ以上、時間を引き伸ばせば、親や不審に思った人が気付くはずだろ?」
「じゃあ、助けが来るの?」
私が一瞬笑みを浮かべると、轍の表情が一変して、だんだん沈んでいくように、暗くなる。
「でも、そんなに甘いゲームなら……もうとっくに、町の人達は気付いてるんじゃないか?」
「え?」