爆発まで残り5分となりました
……みんな死ぬ。
「悠真……本当に、大丈夫かな……」
私の口からは、それしか言葉が出なかった。もう、帰ってくることを祈るしか……ない。
──残り一分を切った。
確実に時間を刻む時計───秒針の音、自分の呼吸の音。
すべてが耳障りなほど大きく聞こえて、思わず耳を塞ぎたくなる。
足音も、声も聞こえないまま、
時間は過ぎて……
残り───三十秒。
「……悠真……、何かあったんじゃ……!私、やっぱり……行かないと───」
足と体をドアの方に向けると、異様なほどに焦りが増してきた。
早くしないと……悠真が死んじゃうっ!!
「佐山!?何して……っ!?」