爆発まで残り5分となりました
「……内容を見て、狙われることになって、悠真さん達が後悔して。私たちを殺すことになっても構いません」
覚悟の目を私たちに向けて、松崎さんは、前を真っ直ぐ見つめている。
「嫌なら嫌と言ってください。私はすぐにでも立ち去ります」
「───じゃあ……決めた」
あまりにも悠真が早く答えたので、私も松崎さんも、皆が驚いた。
「……」
「早く行け」
悠真の目は、真剣そのものだった。
「……はい」
松崎さんが床に落ちたカードを取って、元来た道を帰ろうとした、その時。
松崎さんの手からカードを抜き取った悠真は、カードを見せながら、にぃっと笑った。
「このカードは、俺が貰う。だから、お前は自分のチームの奴らと合流して、早く逃げろ」