爆発まで残り5分となりました
五、曖昧な満足
「……もうすぐ、四時か」
時計を見ていた轍が、そう口にした。
時刻は四時前。……冬ならそろそろ日が暮れてくる頃。
廊下をブラブラと歩いていて、たまたまたどり着いたのがここ──三階の理科室。
私の学校には、二階と三階に、それぞれ一つずつの理科室がある。
「てか、本当に明日までやんのかな?このゲーム。主催者側にとっては、逆に退屈そうに思えるけど」
悠真は近くにある実験器具を、ツンツンとつついたりして遊んでいた。
「そうだね。色々あったけど、もうお昼も過ぎて……もしかしたら、イベントとかがあるのかも」
「大量に獲物を狩れるイベント……か」
朱美が机に伏せて、ぼさっと呟いた。
獲物って……私達は狩られるんだ。まぁ、立場上はそうだけど。
「では、毎回好例の、規則性探しの時間で~す」