爆発まで残り5分となりました
「轍……よく飽きないよね」
朱美に言われて一度へこんだけど、それでも轍は、チョークを握る。
「生き残るためなんだぞ。飽きるもなにも、むしろやる気がわいてくるぜ?」
「よっ!轍のやる気に一票ー!」
悠真の拍手が、寂しく理科室に響き渡った。
「ていうか、さっきから爆発するの、クラスばっかりだよね……何だか不気味」
朱美が頬杖をついて、小さく呟いた。
「それもそうだけどさ。あの矢印も気になるし……あと、そのヒントカードも……まだ内容は確認してないし」
あの後、すぐにヒントカードを見たいとは誰も思わなかったようで、「また今度」ということになった。
白い紙切れ一枚に、一体どんなことが書かれているんだろう。
「それじゃあ、一旦状況を整理するぜ」
そう言って、轍が黒板に爆発したクラスの名前を書いていく。