爆発まで残り5分となりました


その紙を見た轍は、一瞬、今が現実か分からなくなったような戸惑った顔をしていた。



「……ホントだ……これ、まさか……」




私も気になって見に行ってみると、そこには、矢印の形を書く途中過程のような図が書かれていたのだ。




「・(てん)をクラスとして、学校のクラス側の方を、横から見た図で表したんだけど。


それが四つ横に並んで、三列たてに並ぶ。
これは三階あるってこと。



で、これを爆発した順に繋いでいったら……こうなったの」




少し不格好だけど、それは紛れもない、あの形の途中過程の物だった。



あの形──生徒玄関で見た、あの矢印。




そして、轍が目を見開いたまま、その矢印を急いでなぞって───言う。



「……てことは、次に狙われるのは……二年二組と、二年一組か!」




え?待って……じゃあ、あの時────

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