爆発まで残り5分となりました

私はふっと息を吐くと、振り返らないまま、「分かった」と呟く。




「じゃあ、念のため。俺と霧雨は廊下に出ておく。時間が確認できないから、なるべく早く帰ってこいよ」



轍が理科室のドアを閉めながら、私と悠真に言った。




「おぅ、分かった。じゃ、行くな」



そう言って、悠真が走り出した。私も置いてかれないように、急ぎ足で走り出す。













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「……悠真」



「ん?」



「どうして……来てくれたの?」



クラスまであと、数十メートルという所で、悠真の足が止まりかけた。
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