爆発まで残り5分となりました
「嘘は言ってない」
悠真の真剣な瞳には一歩も譲らず、男子生徒は「ふぅん」とだけ言った。
二人の間に、重い空気が流れる。
「……なら、証拠は?」
追い詰めるような質問に、悠真も言葉を失ってしまった。
「証拠もなしで追い出そうっての?」
「……違う」
根拠とは言えない……はっきり言って、証拠とも限らない。けど、このままじゃ……
私は、きっぱりと言い切った。
「証拠ならある……。私達は、爆発の規則性を見つけたの」
「規則性?」
「次に狙われるのは、ここかもしれない」
震える声でそう言うと、男子生徒は鼻で笑った。信じてくれない……よね。