爆発まで残り5分となりました


すると、柚希のお父さんがにっこりと笑って、私の頭を撫でた。




「すごいね、夏仍ちゃん。そんなにむずかしい言葉を知ってるなんて」



「えへへっ」




やったーっ!ほめられたーっ!



柚希がまた、ぷうっと頬を膨らませる。




「なんでよぉ。なんで柚希はほめてくれないのぉ?夏仍だけずるいー」



「じゃあ、柚希もえらいねぇ」



「えへへーっ、やったぁ」




お母さん達はまだなのかなぁ。



私は振り返ってみたけれど、ずっと遠くで、まだお喋りをしている。



置いてっちゃうぞーっ!


お母さん達おそいから、先に行っちゃうんだぞーっ!もぅっ!



私がそう言うと、お母さん達はびっくりして笑ったけど、また話し出した。
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