爆発まで残り5分となりました
大きな体育館っていうところで、私たちの入学式が始まった。
柚希とは、おんなじ組だった。
隣では、お母さんがカメラを回して私を見ていた。はぁ、緊張するー。
「それでは、一年二組のみんなは、その場に立ってください」
「「はいっ!」」
よし、返事もきまった。
そういえば、お父さんは今、何をしてるんだろう。……お仕事かなぁ。
「───八番、こみなみゆずきちゃん」
「はいっ」
隣の隣の隣の柚希が、大きな返事をする。
よし、頑張れ。夏仍ならいける!
心臓が破裂しそうになりながらも、私は順番を待った。