爆発まで残り5分となりました
〈ピーンポーンパーンポーン〉
そのチャイムを聞いた途端、私の背中を悪寒が走った。
ひとつ、重大なことを忘れていたのだ。
私がここに来たということ。そして、戻らなかったため、二手にチームが分かれたこと。つまり、このままだと……
───連帯責任で、死ぬ。
全身が凍ったように冷えて、心臓は止まりそうになる。……嫌だ、そんな──。
「どうしよう……このままじゃ、皆が、死んじゃう。早く、戻らなきゃ……!」
私が行こうとすると、急に悠真が私の手を掴んで、止めた。
「今行けば、俺らは死ぬぞ……!」