爆発まで残り5分となりました
「っと……ここまでだ。これ以上は、俺も知らない。主催者側の情報だからな」
一通り喋り終えた悠真が、疲れたと言った風にひとつ息を吹く。
「うん。ありがとね、波瀬くん」
朱美に言われて、照れ臭そうにそっぽを向く悠真。
「お、俺だって…………本当は早く言いたかったんだし。礼を言うのはこっちの方だ」
そうなのかな?
悠真がみんなに話してくれたことが、私はすごく嬉しいと思う。
轍が言った。
「じゃあ、時間も結構余ってるけどさ……これからどうする?」
秒針の音が時間を進めていくなか、悠真がぼさっと独り言のように呟いた。
「のんびりしたいしなぁ。星でも見るか」